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耳鼻科の診療とドーピング

当クリニックの近隣には、明治大学や日本大学などの運動場(グランド)があるため、各大学の体育会の学生諸君が時々受診に訪れます。彼らの治療においては通常の注意事項に加えて、処方する薬がドーピング検査で問題にならないことを確認する必要があります。

世界ドーピング防止機構(WADA)では「常に禁止される物質」として、1)無承認物質、2)蛋白同化薬、3)ペプチドホルモン、成長因子および関連物質、4)ホルモン調節薬および代謝調節薬、5)利尿薬および他の隠蔽薬を、また「競技時に禁止される物質」として、1)興奮薬、2)麻薬、3)カンナビノイド(マリファナなど)、4)糖質コルチコイドを取り上げています。これらを見る限り普通の状況では処方されにくいものばかりのように思われますが、薬局で売っているような胃腸薬や滋養強壮薬、鎮咳去痰薬、風邪薬の中にも、これらの成分が入っていることがあるので注意が必要です。例えば、風邪薬には咳を抑えるためにエフェドリン、メチルエフェドリン、プソイドエフェドリンなどといった成分が入っているものがありますが、これらはすべて禁止物質です。さらに葛根湯や小青竜湯などに含まれている「麻黄」もエフェドリンの仲間ですので、漢方薬といえどもドーピングになります。また、医療機関で処方される薬でもメチエフ、カフコデ、フスコデ、セキコデ配合シロップなどの鎮咳薬も同様にドーピング違反に該当しますので、投薬を受ける際には医師によく確認してください。

一方、通常のアレルギー性鼻炎の治療薬は問題になることはありませんが、鼻閉にも効くと言われるディレグラにはプソイドエフェドリンが含まれているため使用できません。また、鼻水などのアレルギーの症状がひどいときにはセレスタミンという薬が処方されることがありますが、セレスタミンには禁止薬剤である副腎皮質ステロイドが含まれているので注意が必要です。一方、アラミスト、ナゾネックスといった点鼻薬にも副腎皮質ステロイドが含まれていますが、吸入薬として副腎皮質ステロイド使用することは認められています。さらに鼻閉に対して使用されるナファゾリンなどの血管収縮剤も禁止されていません。ただし、これらの薬を大量に使用すると、体内に吸収される量が増加してドーピング違反が疑われる可能性がありますので、決められた用量・用法を守るように注意してください。

抗生物質や解熱鎮痛剤に関しては禁止物質に相当するものはないので、あまり神経質になる必要はありません。ただし、高熱で体調の悪いときには激しい運動は避けたほうがよいでしょう。さらに突発性難聴に対して副腎皮質ステロイド、メニエール病に対して利尿剤(イソバイドも厳密には利尿剤です)が使用されることがありますが、これらは禁止物質ですので、内服する際には主治医とよく相談してください。

なお、より詳しい情報が必要な方はWADAのホームページ(http://www.wada-ama.org/)やJADAのホームページ(http://www.realchampion.jp/faq/)などをご参照ください。

耳鼻咽喉科いのうえクリニック

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