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低音障害型感音難聴

「朝起きたら耳が塞がった感じがして「ボー」という低い音の耳鳴がする」、「自分の声が響いて聞こえる」、「テレビの音声が二重に聞こえる」、などといった症状を起こす病気として「低音障害型感音難聴」があります。聴力検査をすると文字通り、低い周波数の音が聴きにくくなっており、多くの場合、その原因は「音を感じるセンサー(蝸牛)」の障害であると言われています。急に聞こえが悪くなるという点では「突発性難聴」と同じなのですが、低音部の難聴は治療によって比較的改善しやすいことから、今のところ「突発性難聴」とは違う病気として考えられています(突発性難聴の治癒率は約30%であるのに対して低音障害型感音難聴では約60%と言われています)。

一方、「突発性難聴」は二度と繰り返すことがないといわれているのに対して、「低音障害型感音難聴」は治療によって改善しても、しばしば再発することがあり、さらにそのうち回転性のめまいを合併するようになる場合もあります。このような特徴は「メニエール病」に似ていることから、「低音障害型感音難聴」は「蝸牛型メニエール病(聞こえの症状だけを示すメニエール病の意味)」と呼ばれることもあります。

いずれにしても、「低音障害型感音難聴」は「音を感じるセンサー(聞こえの神経)」が弱っている状態と考えられますが、残念ながら現代の医学では「聞こえの神経」を取り換えることはできませんので、神経の修復を促す薬を内服していただくことになります。神経の障害に一番強く働く薬は、「突発性難聴」の治療にも使用するステロイドホルモン(副腎皮質ステロイド)なのですが、比較的治りやすい難聴ということで、「低音障害型感音難聴」の場合には、あえて副作用の強いステロイドは使用せずにビタミン剤や循環改善剤、イソソルビド(マイルドな利尿剤)、漢方薬などで様子を見ることもあります(もちろんセンサーのダメージが大きいなどの理由でステロイドが効かない場合もあります)。

「低音障害型感音難聴」の原因は未だにはっきりしていませんが、肉体的、精神的な過度のストレスの後に発症する場合が多いので、患者さん自身が「思い当たるストレス」を解消し、リラクゼーションに努めていただくことも聴力改善のためには重要です。

また、「低音障害型感音難聴」は治りやすいとはいっても、難聴の発作を繰り返すと聴力の回復が徐々に悪くなり、高い周波数の音を感じる部分にまで難聴が進行していくことがあります。難聴を繰り返さないようにするためにも、薬剤による治療だけに頼ることなく生活のリズムを自ら整えていくようにして下さい。

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