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急性扁桃炎

夏になると「扁桃腺が腫れてのどが痛くなり、高い熱が出る。」といった患者さんが増えてきます。多くの場合は扁桃腺(医学用語では「扁桃」)に細菌がついたための炎症で、溶連菌(A群連鎖球菌)や肺炎球菌、黄色ブドウ球菌などが原因菌となります。これらの細菌は抗生物質の投与で死滅することが多いのですが、薬の量が不十分だったり(途中で薬を飲むのをやめてしまったり)、薬剤耐性(細菌が薬に抵抗力を持つこと)があると、なかなか症状が改善しないばかりか、扁桃腺の周囲にまで炎症が進行していきます(ちなみに薬屋さんで売っている風邪薬には抗生物質は入っていません)。

扁桃腺だけではなく、その周囲の組織まで炎症で腫れてしまった状態を「扁桃周囲炎」と呼びますが、こうなると唾液を飲み込むのも困難になります。さらに病気が進行して、扁桃腺の裏側に膿がたまる「扁桃周囲膿瘍」になった場合には、針を刺して注射器で膿を抜いたり(ここまでは当院でもできます)、扁桃腺の周辺をメスで切開して排膿することになります。さらに感染が広がると肺の奥にまで膿がたまって(縦隔膿瘍といいます)命にかかわるような危険な状態になりますので、入院のうえ厳重な処置が必要です。

一方、小児で溶連菌が扁桃炎の原因になっている場合には、喉の症状がそれ程ひどくなくても、急性腎炎を起こしたり、リウマチ熱を生じて心臓に影響が出ることもあるため、比較的長く抗生物質を飲み続ける必要があると言われています。

また溶連菌などの細菌ではなく、ウイルスが扁桃炎を起こす場合もあります。その代表は風邪症候群ですが、「ヘルパンギーナ」、「プール熱」、「伝染性単核症」といった特殊なものもあります。これらのウイルスには抗生剤は効かないので、患者さん自身の免疫力によってウイルスが死滅するまでの間、痛み止めや解熱剤で症状を緩和していくことになります。ただし、ウイルスの勢いが強いと脳炎や肝炎を起こして生命に危険を生じることがありますので、嘔吐や意識の混濁などがある場合には入院治療が必要です。

以上のように、夏風邪だと自己判断していると危険な場合がありますので、なかなか症状が落ち着かない場合には、是非、医療機関を受診するようにして下さい。

耳鼻咽喉科いのうえクリニック

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