疾患記事

疾患記事 > 咽頭疾患 > 上咽頭炎とBスポット療法

上咽頭炎とBスポット療法

鼻の孔の奥(突き当り)の部分を「上咽頭」と呼びます。上咽頭には「アデノイド」という免疫に関係する組織や、中耳の空気圧を調節する(耳抜きをする)働きがある「耳管開口部」などがあります。上咽頭は、鼻とのどとの交通路ですので、風邪の引き初めに炎症を生じやすく、「鼻の奥が焼けるような感じ」や「耳がつまる感じ」、「鼻声」などの症状を起こします。一方、炎症が長引くと、「鼻の奥に鼻汁がからむ感じ(後鼻漏)」や「頭重感」を生じるようになります。このような状態を「上咽頭炎」と呼びますが、これらの症状に対して、約40年前に堀口伸作東京医科歯科大学名誉教授が1%塩化亜鉛(クロールチンキ)を上咽頭に塗布する「Bスポット療法」を提唱しました。私が子供の頃は、風邪をひく度に、かかりつけの小児科の先生が扁桃腺の周囲にルゴールを塗ってくれたものですが、近年、その効果を疑問視する意見もありますので、上咽頭に薬を塗ることに対しても様々な考え方があります。

しかしながら、Bスポット療法によって、上記のような症状が速やかに改善する患者さんが少なくないことから、インターネット上でもいろいろと話題になっているようです。
また、歌手やアナウンサーなどといった「声を使う職業に従事している方」が、声帯や鼻に明らかな異常を認めないのにもかかわらず「今までと声の響きが違う」、「鼻声になった様な感じがする」といった症状を訴える場合があるのですが、これらの患者さんにBスポット療法を行うと「今までになく、声が出しやすくなった」などといって頻回に治療に通われるようになることもあります。このようにBスポット療法は、音声障害に対する治療のひとつとしても再評価されてきています。

当院でも希望される患者さんに対してBスポット療法を行っておりますが、塩化亜鉛はしみるような痛みが強いので(それがいいという方もいらっしゃいますが)、ルゴールで代用することもあります。
なおBスポット療法を行う際には、上咽頭や声帯、鼻の状態を確認する必要があるため、原則として内視鏡検査を前もって施行させていただきますので、ご了承ください。

耳鼻咽喉科いのうえクリニック

〒168-0074
東京都杉並区上高井戸1-8-4
京王線八幡山駅前「Toya BLDG.3」4階
TEL:03-3329-8733

スマートフォン・iPhone用QRコード

平日の夜は7時まで診療

診療時間 日・祝
午前 
9:30 ~ 12:30
(受付は12:25まで)
午後 
3:00 ~ 7:00
(受付は6:55まで)

初診の方の受付は診療時間終了の15分前まで、再診の方は5分前までにお願いいたします。

土曜日の午後も診療

土曜日の午後の診療は3:00 ~ 5:00 (受付は4:55まで) となります。

◎休診日◎木曜日、日曜祝日

1)初診時と毎月の月初めには必ず保険証をお持ちください。また、保険証に変更があった場合は必ずお知らせください。
2)クレジットカードはご利用いただけません。
3)お薬手帳をお持ちの方はご持参ください。

問診票ダウンロード
PDFファイル99KB

八幡山駅徒歩1分

最寄駅:京王線八幡山駅から徒歩1分。
駐車場はありません。
コインパーキングが近くにあります。

「Toya BLDG.3」4階

1,335の疾患・症状とジェネリックを含む治療薬を網羅したオンライン教科書「今日の臨床サポ ート」中で「聴神経腫瘍」の記事を執筆しています。
https://clinicalsup.jp/