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耳鳴について

周囲に音を発する音源がないのに、「キーン」、「ジー」、「シャー」といった不快な音を感じる状態を耳鳴といいます。通常50歳を過ぎると約15-20%の人に耳鳴があると言われており、そのうちの10-15%くらいの方が気になって夜眠れないほど困っているとされています(85-90%の人は耳鳴があっても、そこまでにはならないようです)。

耳鳴がなぜ起きるのかについては、耳鳴を訴えてくれる実験動物がいないこともあって、いまだによく分かっていません(したがって、耳鳴りを完全に消し去る確実な方法もありません)。今のところ、1)聞こえのセンサーに何らかの傷が生じた、2)脳が過敏になっている、3)精神的に不安定になっている、4)周囲の音環境が変化したなどといったことが、耳鳴発症に関係していると考えられています。

例えば、突発性難聴で聞こえが悪くなると、ほとんどの症例で耳鳴が生じますが、治療で聞こえが改善すると、多くの場合、耳鳴は消失します。つまり聞こえのセンサーの異常が治れば、耳鳴も消えるはずです。そこで急に生じた耳鳴の場合には、まずビタミン剤や循環改善剤により聞こえの神経に栄養を与えて、障害の修復を図ります。
一方、忙しくてイライラすると脳が過敏になり、普段耳鳴を感じない人でも耳鳴を感じるようになります。その様なときには、1)イライラの原因を解消するように工夫する(なかなか難しい場合もありますが)、2)深呼吸や肩を温めることによって、副交感神経を刺激してリラックスを促すなどの方法で、耳鳴が軽減する場合があります。

さらに、ふだん耳鳴を感じていない人でも、外の音が聞こえない防音室の中では約80%の人が耳鳴を感じます。つまり小さな耳鳴は誰にでも生じているけれども、普段は周りの音で聞こえていないというわけです。そこで、耳鳴を強く感じるようになったら、自分の周りを静かにしないようにするのも対処法の一つです(難聴の方は補聴器をつけるという方法もあります)。一方、夜、静かなところでは自分の寝息も聞こえているはずですが、「自分の呼吸音が気になって仕方がない」という人はいません。このように脳が「この音は自分にとって危険な音ではない」と判断すると「聞こえてはいるが気にならない」状態になると考えられます。耳鳴は脳にとっては新たな音刺激なので、敏感に反応してしまうのですが、「危険な音ではない」と脳に認識させることで呼吸の音と同様に「聞こえているが気にならない」状態に誘導できるはずです。このような脳の誘導法には「音響療法」や「自律神経訓練法」、「認知療法」などといった方法があります。

なお、耳鳴治療の詳細については、クリニック内に別の冊子を用意してありますので、ご参照ください。

耳鼻咽喉科いのうえクリニック

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