疾患記事

疾患記事 > 耳疾患 > 滲出性中耳炎

滲出性中耳炎

滲出性中耳炎の鼓膜所見
滲出性中耳炎の鼓膜所見

滲出性中耳炎は、中耳に液体(浸出液)が溜まる病気で、伝音難聴の原因の一つです。
急性中耳炎のように痛みを感じることは稀で、「耳がつまった感じ」や「難聴」が主な症状ですが、子供の場合には症状をはっきりと訴えないことがあります。家庭では困ることがない軽度の難聴でも、周囲が騒がしい学校の教室では先生の声が聞きとりにくいために、授業について行けなくなるといったことが起きる危険性があります。小学校高学年になると自然に治ることが多いのですが、鼓膜が中耳の陰圧に引っ張られ、周囲の骨にくっついてしまう「癒着性中耳炎」や頭蓋骨を壊す危険な「真珠腫性中耳炎」に変わっていく場合がありますので、経過をきちんと見ていくことが必要です(これらの中耳炎になってしまうと手術が必要になる上に、手術をしても聴力が改善しない場合があります)。

正常な鼓膜は虫の羽のように透き通っていますが、滲出性中耳炎では溜まっている液体の色によって、鼓膜が褐色や青黒く見えます。一般に耳管の働きが悪い(耳抜きができにくい)子供に多い病気ですが、大人でも風邪や気圧の急激な変化、加齢などに伴って発症することがあります。

滲出性中耳炎の治療としては、鼻の処置や炎症を抑える薬の吸入、内服で耳管周囲の粘膜の調子を整えながら、定期的に聴力をチェックしていくことになります。さらに大人の場合にはカテーテルを鼻から入れて、耳管へ空気を注入 (強制換気) する通気治療を行うこともあります(お子さんの場合には大きな風船を使って鼻から空気を送る方法で代用します)。さらに、あまりに聴力が悪化している場合や、癒着性中耳炎になりかかっている場合には、鼓膜を麻酔して切開し、溜まっている浸出液を除去します。それでも症状を繰り返す場合には「換気チューブ」を鼓膜に留置することがあります(ある程度の年齢になれば局所麻酔で日帰り手術が可能です)。

一方、大人の場合には「耳管」の周囲に癌(上咽頭癌)ができている可能性もあるので、内視鏡による鼻の奥の観察が重要です。

耳鼻咽喉科いのうえクリニック

〒168-0074
東京都杉並区上高井戸1-8-4
京王線八幡山駅前「Toya BLDG.3」4階
TEL:03-3329-8733

スマートフォン・iPhone用QRコード

平日の夜は7時まで診療

診療時間 日・祝
午前 
9:30 ~ 12:30
(受付は12:25まで)
午後 
3:00 ~ 7:00
(受付は6:55まで)

初診の方の受付は診療時間終了の15分前まで、再診の方は5分前までにお願いいたします。

土曜日の午後も診療

土曜日の午後の診療は3:00 ~ 5:00 (受付は4:55まで) となります。

◎休診日◎木曜日、日曜祝日

1)初診時と毎月の月初めには必ず保険証をお持ちください。また、保険証に変更があった場合は必ずお知らせください。
2)クレジットカードはご利用いただけません。
3)お薬手帳をお持ちの方はご持参ください。

問診票ダウンロード
PDFファイル99KB

八幡山駅徒歩1分

最寄駅:京王線八幡山駅から徒歩1分。
駐車場はありません。
コインパーキングが近くにあります。

「Toya BLDG.3」4階

1,335の疾患・症状とジェネリックを含む治療薬を網羅したオンライン教科書「今日の臨床サポ ート」中で「聴神経腫瘍」の記事を執筆しています。
https://clinicalsup.jp/

耳鼻咽喉科いのうえクリニックの求人を医療介護求人サイト「ジョブメドレー」に掲載中!
日本最大級の医療総合求人サイト ジョブメドレー